こんにちは。「ももねいろ」のブログを運営している桃音(ももね)と申します。
人生の生き方や働き方、お金の考え方や子育てなど様々なテーマを取り上げています。
主に20〜40代の共働きで働く世代や主婦の方向けにお役に立てるような情報をお届けしています。
今回ご寄稿依頼を承って、大変恐縮ながらこのようなコラムを書かせていただくことになりました。
転職活動を繰り返してきた方、やりたいことがわからない方への参考になればと思い、私が転職を繰り返してきた経験から得たことをお話したいと思います。
私は新卒から派遣社員で就職。しかし、たった半年で放り投げされる
まず私の転職歴を聞くと、びっくりするぐらい転職を繰り返しています。
私は大学生の時に父が作った借金返済のためにバイト漬けの日々でした。
超就職氷河期と就職活動不足も重なって、どこにも採用されませんでした。
しかたなく、派遣会社に登録して新卒から派遣社員として働きはじめました。
「新卒派遣」というシステムで、とある外資系のITメーカーに文系出身にもかかわらず、Web系のプログラマーとして働き始めました。
しかしたった半年で会社の意向で、派遣切りに遭って社会の外に放り投げ出されてしまいました。
以前に比べ、正社員の求人は増えてきたものの、人気の就職先には応募が集中してしまい、思ったような就職ができないという人も少なくありません。
そんな方にとって、新卒派遣という仕組みは、「実務を通してビジネススキルを磨いたり」「仕事をしながらやりたい仕事を見つけたり」「企業のことを知ってから入社できたり」メリットが多く、こういう働き方を選ぶ人が増えています。
ただ、正社員に比べると給与が少なかったり、必ず正社員になれるわけではないので、デメリットもあります。
友達が社会人経験を伸ばしている中、私は日雇いアルバイターになった
「なぜこんな目に遭ってしまったのだろう?」
社会人になってたった半年で外に投げされた私に、どこも雇ってくれる所なんてありませんでした。
厳しい経済情勢の中で、日雇いバイトを繰り返す日々でした。
試供品ビールの「試供品」のシール貼り。
アダルト雑誌の袋詰めやうどんの梱包の作業。
ティッシュ配りやアンケートを取る人。
東大病院内でのトイレ掃除や汚物処理。
もう何でもかんでもやってきました。
友達が会社の先輩と楽しそうにランチや飲みに行っているのを横目に、悔し涙と焦りとで、喪失感でいっぱいになりながら約1年間過ごしました。
人生逆転してやる!経験から経験を追加するように転職をしていった
24歳の時に、社会人経験を着実に積んでいる友達を見て悔しい気持ちでいっぱいになりました。
「このままでは、ドブにまみれた人生で終わってしまう!」
まずは普通のレールに戻ることを目指そう。
履歴書を20枚以上書き、私はたった半年のプログラマー経験を活かして再度IT系企業に再就職を果たしました。
しかしそこは2重派遣を行うブラック企業そのものでした。
経験が浅かった私は、転職活動に失敗してしまったのです。
3日以上帰れず風呂も入れず、過労とストレス過多で倒れて、心が折れてしまった私は辞めざるを得ませんでした。
再度普通のレールから脱線してしまったのです。
脱線して失敗をしても、恐れずに攻めていくことを忘れなかった
レールから脱線しても再度レールを修復し、事務職として派遣社員に再び戻りました。
事務職にも関わらずITスキルがあった私は、社内ポスターや情報システム部の社内インフラ系の仕事まで任せていただきました。
派遣の契約が切れて次の派遣先では、取扱説明書作成の仕事を任されました。
IT系のスキルとデザイン系の両方を生かし、大事な会議に出席するなど社員と同等レベルの仕事もこなしてきました。
「もっとしっかりした安定した道を歩んでいきたい。」
派遣社員かアルバイトしかしてこなかった私としては、次に目指すべきは正社員という道でした。
正社員への道はイバラ道。転職後は様々な経験が総合力を発揮した
これだけボコボコの職歴の私ですから、転職活動はイバラの道でした。
でもまた日雇いバイト、派遣社員の道に歩むことだけは絶対避けたい。
「正社員になると決めたからには、なるまで頑張るのだ!」
色んな所に落とされても諦めずに奮闘しました。
26歳で正社員に転職が出来た時は、仕事人生で1番達成感がありました。
参考リンク
新卒で就職ができなかった既卒の方や、やむなくフリーターへ進んだ方にとって、正社員の道はハードルが高く感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
そういった方々の就職を支援してくれるエージェントもあります。
エージェントは求人案件を紹介してくれるだけでなく、履歴書からビジネスマナー、面接対策まで指導してくれます。
また、就職活動に関するさまざまな不安に対して相談に乗ってくれるので、ぜひ活用してみてください。
様々な経験を活かし、システム構築や社内行事を盛り上げるスーパー正社員に転身!
事務職として安月給で雇った会社は、相当ラッキーでしたね。(自画自賛です)
事務作業もこなし、プログラミングもインフラ構築も取説もCADも設計も、そしてお茶出しも出来るスーパー事務職でしたから。
例えば手書きで行っているような業務があったら、そんなのムダな時間と思い、上長に提案して、自らシステム構築してしまうようなシステマチックな事務屋さんでした。
正社員という組織に属していることがこんなにも楽しいのか。
私は今までなかった社内行事の企画もどんどん作っていきました。
正社員の10年間、様々な所で働いてきた経験を活かして改善していくことが出来たのです。
色んな会社に行った経験は、今の私にとって決してムダなんかではなかった
今になって私の転職歴を振り返ってみると、まったくもっておすすめ出来るようなものではありません。
やりたいことがあって転職をしたわけでもなく、ただお金を得て生きていくためだけに繰り返してきたからです。
でも色んな会社に行って未経験のことに果敢に挑戦してきたおかげで、経験の引き出しがたくさん出来ました。
日雇いトイレ掃除の時に効率のよい仕事術を教わり、IT系と事務系の経験もフルに活かしていけたのです。
私が20代で色んな会社に行った経験は、決してムダにはならなかったのです。
繰り返し転職してきて得た経験が、今の自分、未来の自分を作っていく
社会人になってやりたいことがすぐに見つかってまっすぐに進める人なんてほとんどいません。
失敗や挫折やくやしい思いを繰り返し、挑戦して転職を繰り返してきた経験は決してムダにはなりません。
むしろ転職したくてもする勇気が出ずに、悶々と今の位置に踏みとどまろうとすることの方がムダな人生になります。
今のあなたは、今までの経験を積み上げていった結果、存在しているのです。
その時にあった生き方や働き方を無我夢中でこなしていった結果、今の自分、未来の自分を形作っていくのです。
転職をして失敗してしまった、繰り返していてやりたいことわからないと悔やんでいる方は、今あるその仕事を大いに楽しむべきなのです。
3年後の未来の自分を形作れるのは、今そこにいるあなただけ
今の私も、フリーランスになってこんなに今までの失敗や挫折した経験が活かせるとは思ってもみなかったのですよ。
色んな経験を活かせるいまの仕事は、メチャクチャ楽しくて自分にとっても合っています。
3年後、5年後のあなたはどんな仕事をしていると思いますか。
今あなたがやっている毎日の仕事の積み重ねが、3年後のあなたという「結果」を生み出す「原因」になっていくのです。
転職してきた経験は決してムダなことなんて1つもありません。
回り道ばかりしていた私ですが、転職をたくさんしてきて良かったと今は心からそう思っています。
そして今の私も挫折と失敗を繰り返しながら、まだまだ未来の自分作りに挑戦していっています。
過去の経験を活かし、今の自分からワクワクする「未来の自分」を一緒に形作っていきましょう!
著者プロフィール
桃音
1977年生まれの主婦ブロガーです。時間とお金は無駄にしない。真の生きる力と稼ぐ力を身につけることを目標に「ももねいろ」ブログを運営しています。
運営ブログ:http://momonestyle.com/
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