転職先では、給与もボーナスもアップ!
私は30歳のころ、嫁さんの家庭の事情で、岐阜から嫁さんの故郷の奈良へ引っ越すことになりました。その時の体験談です。
岐阜に住んでいたころは、従業員5名の小さな塾の塾講師として働いていました。
月給は28万円だったと記憶しています。
そして、奈良で転職した塾は、奈良県でも3、4番目に大きな塾で、社員数は30数名、生徒数は1500人くらいの大規模な塾でした。
しかも給与は前職の1万円アップからのスタートで、休暇も転職してから増えました。
ボーナスも、転職前が基本給の0.5か月分だったのに対し、転職先では2か月分頂けるようになりました。
会社の勢いがそこに感じられるか、またその会社の弱点は何か
まず、就職活動ですが、各塾のホームページを当たりました。
その時見るのは、単に求人情報だけではなく、ホームページからにじみ出る仕事場の雰囲気です。
ホームページは会社の顔です。
その会社のエッセンスが、ホームページに詰まっています。
そこで、単に字面だけに目を通すのではなく、会社の勢いがそこに感じられるか、またその会社の弱点は何か、というところまで観察します。
私が見たとき、その奈良の塾は、若干ホームページの作りが荒い印象を受けました。
逆に私は、その分これから伸びていくのだろう、と、予感させられました。
授業ができるだけでは、アルバイトを雇った方が安上がり
また、その文面から、「ここの塾長は理系出身だな、ということは私のような文系の人材が今後の発展のためには欲しいんじゃないか。」と推測しました。(その推測は当たっていました。)
求人サイトや求人雑誌を見るのもいいのですが、いちいち気になる会社のホームページにあたって、それにじっくり向き合ってみるというのも就職活動において良いことだと思います。
そしてもう一つ。そこは大手の塾だったので、単に「私は授業が上手です。」「私は子どもが好きです。」では、なかなか入りづらかっただろうと思います。
本業はできて当たり前。
なぜなら、授業ができるだけでは、アルバイトを雇った方が安上がりだからです。
正社員に求められるものは何か
では、正社員に求められるものは何か。
塾業界で言うならメインである授業以外の、何か卓越した得意分野です。
幸い私は、前職で広報を担当していました。
生徒の募集戦略を練り、DMを打ったり高校の校門の前でビラを配布したりと、本業の授業以外で、会社の営業のようなこともしていました。
転職先の面接で、その経歴を言うと、社長が目を光らせ食いついてきました。
就職面接の場あるのにもかかわらず、私に広報のイロハをしゃべらせ、それを秘書にメモにとらせていました。
その時、「この会社に就職できる!」と、確信できました。
専門分野の能力だけを武器に就職活動をやっていくのは難しい
会社の規模が大きければ大きいほど、本業以外のところでも、専門性が必要になってきます。
私が就職した塾で言うと、生徒が1500人いるなら、それなりのクオリティーや風格のある広告を打たなければなりません。
生徒募集(一般の会社で言う営業)も、経営者の感覚的なものではなく、より論理的で戦略的な手法が必要となってきます。
営業戦略を一手間違えると、取り返しのつかないことになります。
その逆を言うと、専門分野の能力だけを武器に就職活動をやっていくのは、特にある程度年を取ってからは難しいのではないかと思います。
思うような転職をしたいのなら、本業以外の得意分野を身につけろ
とりわけ、安定した大手に関しては、いくら自分が専門分野に自信を持っていたとしても、同じくらいか自分以上の力を持った人材が既にその組織の中にいる場合があります。
そうすると、自分の売りが売りでなくなってしまう可能性もあります。
ですから、思うような転職をしたいのなら、本業以外の得意分野をもう一つ身につけておいた方がいいでしょう。
ということは、転職する前から、転職準備を始めておいた方が良い。
本業以外に得意な分野を自分の中でしっかりと育てておくということが、前もって必要になるでしょう。
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