- 2020-4-10
- 転職体験談・コラム
こんにちは、トイアンナです。転職を上司へ相談したことがある方なら、1度は「転職は、今の職場から逃げ出すことだぞ」と諭されたことがあるのではないでしょうか。
特に転職理由が人間関係や労働環境に伴う場合、「この程度でギブアップするなんて、根性が足りてないんじゃないか」 「どこへ転職したって、人間関係は悩むものだ」と自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
まず、逃げることは悪いことではありません。ひどい職場から逃げない結果、あなたの心身が壊れてしまうことのほうが、あなたを大事に思っている人を苦しめるという意味で何倍も悪いことです。
しかし、逃げ方には成功へ繋がりやすい「作法」があるということも知っておいたほうがいいでしょう。今回は転職で年収100万アップを果たした私が幸せになれる逃げ方の作法をお伝えしたいと思います。
【逃げる作法1】貯金を始める
逃げ出した後に転職活動をするのであれば、まずは貯金を始めましょう。あるデータによると、7割以上の方が、転職活動スタート後3ヶ月以内に内定しています。つまり、3ヶ月分の給与があれば心の余裕を持って転職へ動ける、ということです。
失業保険は転職活動中の方なら受け取る資格がありますが、初回受給まで3週間程度かかったり条件によっては受給できないため安心はできません。また、現職がスーツ不要であればスーツを新調する必要があったり、面接会場への交通費がかかったり何かと物入りになりますので「失業保険をスーツ代の足しにする」くらいに家計を考えたほうが安全でしょう。
【逃げる作法2】転職活動は辞める前に始める
もしカラダと心が元気ならば、転職活動は辞める前に始めましょう。転職には求人を掲載している情報サイトと、あなたの要望に合わせて転職先を紹介してくれるエージェントを使う方法があります。退職前は忙しく、企業を選ぶ時間もないため転職エージェントの利用を強くおすすめします。
転職エージェントは数多くありますが、もし特定の業種(例、薬剤師)に転職先をこだわらないのであれば、大手エージェントに複数社依頼することをおすすめします。
エージェントごとに持っている求人の種類が異なる可能性が高く、複数社へ依頼すれば幅広い情報を得られます。私が転職したときは、大手を幅広く扱うリクルートエージェント、高収入の求人が多いビズリーチ、そして外資系企業に強い en worldへ依頼していました。
【逃げる作法3】円満退職か、正義の退社か方針を決める
逃げ出したくなるような労働環境にいらっしゃるのであれば、そのことを円満に伏せて退職するか、それとも告発するか悩むケースもあるかと思います。
サービス残業での長時間労働や、給与未払いのような明らかな不法行為がある場合は労働基準局へ相談することも検討していいでしょう。
また、心身を害してしまい、転職活動すら難しいと思われる場合は必ず診断書を退職前に取得してください。傷病手当金といって、失業保険に追加して回復するまでの補助を貰うことができます。退職後の診断書では申請できませんので、仕事の合間を縫って診断書を手に入れましょう。
もし退職理由が特定の人間関係だったり社風が合わないなど不法行為に繋がらない場合は、悔しいかもしれませんが円満退職をおすすめいたします。近年では「出戻り転職」といって、1度社外に出た方がまた元の会社へ戻ってくることを歓迎する企業も増えています。
もし社風が変わることがあれば、もし○○さんと違う部署へ戻れるならば、といった想像はできますか?もし、少しでも戻ってくる可能性があるならば、円満な退職をおすすめいたします。
おわりに
ここまで嫌な職場から「逃げる作法」についてお伝えしてまいりました。どうしても耐え難い職場環境にあるとき、逃げ出すのは全く問題ではありません。
あなたの心と体を守るためにも、まずは「これだけ貯金があればいつでも逃げられる」と思うためにも、少しずつ貯金を始めてはいかがでしょうか。あなたのセカンドキャリアがすばらしいものになることを応援しています!
著者プロフィール
トイアンナ
外資系企業にて約4年間マーケティングを担当。業務上のインタビューや独自取材から500名以上のヒアリングを重ね、その経験から執筆を開始。アラサー男女の生き方を考えるブログは月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラム連載中。
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