- 2020-4-16
- 転職体験談・コラム
こんにちは、トイアンナです。新卒採用のときはたとえ「女性」である自分を意識しなかったとしても、転職時にはこの言葉が重くのしかかってきます。というのも、女性というだけで下のような現実に向き合わざるをえなくなるからです。
- 女性のほうが出世しづらく、年収も上がりにくい
- 男性と同じくらい残業していると結婚・出産ができない
- 体力の限界を男性より早く感じやすい
- 親・義父母の介護を担当するのが自分かもしれない
特に30代になるとキャリアアップ以外の消極的な動機から転職を決意することも増えてくると思います。しかしその一方で、転職に成功して、ビジネスとプライベートの両面で楽しそうに仕事ができている女性もいます。
そこで今回は、転職後幸せに仕事できている女性が当時心がけていた「5年後思考」についてお伝えします。
キャリアを持てば優秀なアシスタント「にも」なれる
よく転職に関して「結婚したいから早く帰れる職場へ行く」「子育てしながらでも続けられる場所」といったご相談をいただきます……彼氏もいないうちから。
この傾向は日本女性だけではないので、安心していただければと思います。FacebookのCEOであるシェリル・サンドバーグは女性部下育成の際に同じ課題を抱え「出世して辞める前から、昇進を諦めないでほしい」と訴えています。
転職が一般的になった現代、女性もライフステージに合わせて転職をすることが一般的になってきました。であれば婚活に時間を割きたくなってから激務の会社を辞めたり、親の介護が必要になってからパートタイムを選んだりしてもいいはずです。
また、キャリアの早期に上を目指すことは実際に「キャリアダウン」する上でも役立ちます。数年後にアシスタント職を選ぶとしても、以前活躍していた分野であれば背中に手が届くサポートができるからです。逆に、アシスタントから正社員へ昇進するのは至難のわざ。最初にバリバリ働くキャリアを選択することは、人生の選択肢を広げる上で「無難」とすら言えるのです。
「5年後思考」で独立できるキャリアを
とはいえ、突然の結婚や介護でいざアシスタント業務や、パートタイム雇用を選ぶことになったときに「総合職のときだけ役に立つスキル」しか身についていなければ、大企業で安穏と過ごしてきた50代のおじさまたちがリストラで泡を食う姿の二の舞を演じるだけです。
転職後もライフスタイルの変化に関係なく幸せなキャリアを掴んだ女性から話を聞くと、ある特徴が見つかります。彼女たちは5年後の自分を見据え、どんな人生になってもあぶれないスキルを、バリバリ働いていたころから意識して身につけていました。具体的にはこんなキャリアパスです。
- メーカーに勤務しながらeコマースの勉強。同じメーカーに戻れなくても、オンライン通販の知識を活かして再就職
- 居酒屋の店長を任された時期に得たタッチパネルの使われ方を自分なりにまとめて、パネル制作会社やバーコード(POS)を管理する会社へ入社
私も過去のキャリアに活かされています
この事例に当てはまるのは、第三者だけではありません。私も最近、家族の事情で海外へ移住することとなり、勤めていた外資系企業を退職しました。
新卒で外資系企業に勤めたときは出世を志しガツガツ働いていましたが、当時の経験をつづったブログからライターへの道が繋がってセカンドキャリアとなりました。
「家族の事情とはいえ、転居したら2度と正社員になれないかもしれない」と頭を抱えた退職前の不安はどこへやら、フリーランスで普通の暮らしができています。
私の例はリスクが高すぎるので人様へお勧めできるものではありません。しかし「5年後になにかあっても、食べられる自分でいよう」というメンタリティを持ち合わせることは誰にでもできます。もう辞めようと決意するその日まで心置きなく活躍するキャリアをすごした人が、転職しても後ろを振り返ることなく幸せを掴みやすいのは確か。
あなたのキャリア、諦める前に思い切り活躍してみませんか? そして「5年後思考」で今からできるリスクヘッジに何があるかを考えてみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
トイアンナ
外資系企業にて約4年間マーケティングを担当。業務上のインタビューや独自取材から500名以上のヒアリングを重ね、その経験から執筆を開始。アラサー男女の生き方を考えるブログは月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラム連載中。
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