転職で大切なのは判断のタイミング
同じ会社に何年も務めていれば、誰にだって辛いことや納得がいかないことがあり、その都度『転職しようかな…』と思った経験があると思います。
それは情けないことではありません。
職を変え過ぎるのはどうかと思いますが、1度や2度の転職は、今や当たり前の時代です。
ここで一番大切なのは判断のタイミングです。
付き合っている女性と一緒で、職場というのは不思議なもので情がうつるものです。
嫌なことや辛いことがあってもその『情』があれば気持ちは離れず、その職場にステイします。
これを会社愛と呼びます。
この会社愛が無くなったらもちろん、辞めどき…ということになります。
大切なのは先を読む力。この会社、先が危ないな…と感じられる能力
そして、人間には働く時間は30年から40年。
非常に限られています。
普通暮らしていると10年や20年、あっという間に過ぎて行ってしまいます。
ですので辞めどきは早い方がいいのです。
大切なのは先を読む力。
これは予知能力のようなもので、この会社、先が危ないな…と感じられる能力です。
頭の良い人、要領の良い人、また経験豊富な人なら分かるのですが、安定した会社で毎日のんびりと過ごしている方にこの能力は備わるものではありません。
そんな方のためにここではそれを幾つか紹介しようと思います。
これを読み、ハッ!となったら危険信号です。
【1】世襲の場合、世代交代の時
これは、偉大だった先代社長が会社を去り、社長の息子が代わりに代表となったとき。
入れ替わりの数年間は先代の影がチラつく期間なので良いのですが、完全に2代目社長になってからが問題です。
特に中小企業にお勤めの方は、入れ替わりの2年間で2代目の人間性を確かめ、ダメなときはすぐに離れるべきでしょう。
【2】急に会社名が変わったとき
○○産業、○○興産など、昔ながらの会社名からいきなり横文字のハイカラな会社名になった…という場合。
これは会社買収された証拠。
こういう場合、交渉の段階では従業員レベルの方々には会社を売却するかしないか、という情報は入ってきません。
なので、急に知らされてビックリ!…という展開になります。
これはかなりの危険信号。
更に大元が外資系になっていたりしたら大変です。
会社の方針、従業員の評価の仕方等がガラッと変わります。
今までの自分の得意分野が殺されてしまう可能性が大いにあります。
こんなときはいつでも転職できるよう、身構える体制をとりましょう。
【3】定年した上司をアルバイトとして使っている
これは人件費を惜しむ中小企業に良くありがちなパターンですね。
つい先日まで課長や部長だった人がいきなり違う階の事務手伝いをしていた…なんて話、よく聞きませんか?
現在、60定年退職しても年金を貰えるまでには5年の空白の時間があります。
これは仕方がないので会社側も身分を変えて最低限の賃金を払いながら前役職者を働かせるのは珍しいことではありません。
しかし、危険なのは65歳を過ぎた部長がアルバイトという身分のまま、未だに部長の肩書きがついている…というパターンです。
これは非常に危険。
アルバイトでも部長、という時点で部下もどういう態度を取れば良いか分からなくなります。
大抵こういうケースの場合、そのアルバイト部長は仕事を囲って他の人が手出しできないような状況にしていることが多くあるようです。
こういう場合、良い部下が育ちませんし、評価も下に回って来ません。
今一度、自分の会社のことを思い出してみてください。
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