自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデルの大川竜弥です。フリー素材モデルは天職です。

自己紹介がてら、私のスペックを紹介します。33歳で、転職経験は4回。アパレル販売員からはじまり、いくつかの職を経て、現在ニュースサイトの挿絵やバナー広告に使用されるフリー素材モデルという仕事をしています。電車の車内広告やテレビでも使用される機会が増えてきたので、どこかで私の顔を見たことがあるかもしれません。

▼こちらが代表作のひとつ、年収が低すぎて転職を決意した男性のフリー素材です。

フリー素材モデルの怪しすぎる職歴

転職に対する考えをつづる前に、ざっくりと私の職歴を開帳します。少々とっちらかった職歴なので、箇条書きで。

• アパレル販売員
• ウェブ開発会社
• ライブハウス店長、タレントマネージャー
• 家電量販店
• フリー素材モデル←イマココ

いやはや、我ながら怪しい職歴ですね。

最初に勤めた会社は、当時フリースブームで飛ぶ鳥を落とす勢いだった株式会社ファーストリテイリング。通称、ユニクロです。専門学校を一身上の都合で中退し、一般常識を全く知らなかった私は教育制度がしっかりしているユニクロで働けば一般常識が身につくだろうと思い、アルバイトで入り、昇進試験を受け、契約社員として4年間働きました。

接客だけではなく、クレーム対応やシフト・売り場のレイアウト作成、200名近いスタッフの管理を任せてもらい、多くのことを学びました。

そのときやりたいことをやればいい

スキルアップ、年収アップなど、転職をする理由は人によってさまざまですが、私が転職をするときに重視するのは「そのときやりたいことをやる」です。

ユニクロが入っていたテナントが閉店することになり、1回目の転職で選んだのはウェブ開発会社。パソコンを持っていないのに、「これからはITだ！」というありきたりな発想で転職活動をしたのです。

急いでパソコンを購入し、転職サイトで未経験でも面接をしてくれる会社を探し、なんとか採用してもらうことができました。必死にWordやExcel、HTML、CSSを勉強したのに、勤務初日上司から「とりあえずPerlとPHP書けるでしょ？」と言われ、ずっこけたのはいい思い出です。

私のプログラミングスキルは「Hello World」を表示させるのが限界で、世界は全く広がりませんでした。

やりたいことがやりたくないことに

プログラミングに挫折し、結果1年間で退職。2回目の転職は、ライブハウスの店長です。ライブハウスの社長に「うちで店長やらない？」と声をかけていただき、音楽が好きで、ユニクロで働いていた頃から店長業務に憧れがあったため、二つ返事で引き受けました。

しかし、憧れだけでは仕事はできません。

出演者やお客さんとコミュニケーションを取りやすいようにとバンド活動をはじめ、親会社の関係でザ・グレート・サスケさんとグラビアアイドルのマネージャー、レコーディングスタジオの管理を兼任するようになり、優先順位がわからなくなった結果、どの業務もおろそかになってしまったのです。

▲バンドマン時代のフリー素材モデル

▲ザ・グレート・サスケさんのマネージャー時代のフリー素材モデル

周りに助けてくれる人はたくさんいたのですが、仕事がうまくいかないことから塞ぎがちになり、悩みを人に相談することができなくなってしまいました。挫折し、忙しさから体調を崩し、やりたいことがやりたくないことになり、退職をすることに。

もし失敗をしても結果を受け止めればいい

挫折から助けてほしいときに「助けてほしい」と声にする大切さ、ザ・グレート・サスケさんからいついかなるときも謙虚さとユーモアを忘れないプロの姿勢を学びました。当時はおちこんだりもしたけれど、私は元気ですし、いまでは挫折を経験して良かったと思います。

その後、家電量販店で契約社員として働き、フリー素材モデルに至るわけですが、（本当は地下アイドルのフリーペーパーを作ったり、家入一真さんのアシスタントをやったり、日払いのアルバイトで生活をしたり色々あるのですが、長くなるのでまたの機会に）「そのときやりたいことをやる」という考えは変わっていません。

遺影をフリー素材として配布することが目標なので、生涯フリー素材モデルを辞めることはないと思いますが、もし他にやりたいことができたらすぐに行動を起こすと思います。フリー素材モデルをやりながら他の仕事をすることはできますし。

私は挫折から多くのことを学びました。いまこの記事を読んでいるあなたが失敗を恐れて転職を躊躇しているのであれば、積極的に挑戦をするべきです。家族に迷惑をかけるような失敗は控えたほうが賢明ですが、もし転職で失敗をしても、それを人のせいにして言い訳をせず、自分で受け止めれば得られるものは多いので。

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