ここでは社内SEの転職について紹介します。
転職に必要なこと、社内SEに求められることなど解説。
事前リサーチを十分に行った上でベストな転職先を探しましょう!
社内SEの仕事内容とは?
社内SEは通常のSEよりも社内に特化した業務が多いということです。
具体的には下記のようなシステムの作成、運用することがあります。
- 社員の出欠席状況
- 取引先とのデータ
- スケジュール管理表
- 取扱商品の在庫管理表
外部の目に触れるようなものではなく、社員のみが操作できるシステムを作るのが主な仕事です。
また、通販を行っている会社だとショッピングサイトの運営や運用を任されることもあります。
こういったシステムは自らが考え出すより上司や社内の会議によって決定され、依頼されるケースが多いです。
- 「社員の有給消化率を一目で管理できるシステムを作ってもらえる?」
- 「新たな取引先の入荷状況、在庫表をまとめたシステムも作ってほしい!」
- 「出勤表のシステムに、月ごとの残業時間をまとめた項目を追加して欲しい!」
このように色々な要望があるので、それに応えるのが主な業務です。
一度システムを作ったら完成というわけではなく、使い勝手を考えながら項目を追加したり、変更することが必要になります。
社内SEのメリットとデメリット
まず、社内SEのメリットとデメリットをまとめてみました。
社内SEのメリット
- 自社で開発、運用するケースが多いため、急な残業が発生しにくい
- 業務量が安定している
- クライアントに迷惑をかけてしまうケースは稀
社内SEのデメリット
- 修復を外部に依頼しづらいため、社内でのみ解決する必要がある
- 前任者のシステムを使う場合、理解できないことも
- トラブルが起こった場合は修復まで帰宅できないことも
社内SEは自社の社員のみが操作するシステム運用が大半ですから、スケジュール管理さえしておけば膨大な残業が出ることはほとんどありません。
また外部とやり取りすることもほぼありません。
自社の社員とのやりとりが大半です。
クライアントの要望だとなかなか断りにくい部分もありがありますが、そういった負担は社内SEだと少ないと考えられます。
一方、社内SEは独自システムを運用していますから、仮にトラブルが起こっても、外部から専門家を招集して修復することは情報流出につながるため、なかなかしません。
例えば、社内全体で使うシステムがエラーになってしまったら、徹夜で修復しなければいけないなんてことも・・・。
「誰も代わりができない」というデメリットもあります。
また、社内SEの前任者が辞めて引き継ぐ場合、分かりにくいシステムを継承しなければいけないケースもあります。
よくわからないプログラミングとなっていたら、修正が難しいことも・・・。
例えば、中小企業で社内SEがほとんどいないところは、バックアップ体制が充実しておらず、苦労してしまうこともあります。
SE未経験の方は、すでに何名か社内にSEが在籍していることを確認しておきましょう。
社内SEに求められるスキル
多くの企業で扱われているのはJava。
Javaはプログラミング言語の中でも、便利な言語で使用用途が広いのが特徴です。
SEの仕事をしてみたいという方は、まずはJavaを学習することをお勧めします。
具体的に知っておきたい最低限のスキルは下記のようなものです。
- 演算と変数
- 条件分岐
- 繰り返し処理
- 配列変数
- クラスとオブジェクト
これはJavaに対し、どんな計算や命令を出すかという指示書のようなものです。
例えば、条件分岐のifやSwitchを使うことで「こんな場合はこんな応えを返す」という指令を行い、表示させます。
職場での使用例を考えると、ifを使って「出勤数が20日に満たない人を表示させる」、みたいな使い方もあります
上記スキルはおそらくどのシステムを作るにしても必要なことなので覚えておきましょう。
Javaは環境問わず使える言語でWindows、Linux、Macでも動きます。
Javaを使えばWebサイトやアプリ、組み込みシステムなどが作れます。
社内SEに転職するときにチェックしておきたいこと
社内SEの仕事は企業によって全く異なります。
中には「何でも屋」に化しているケースもあるぐらいです。
まず見極めたいのは、社内SEの仕事とヘルプデスクの仕事が分けられているかどうか。
社内SEの仕事は他部署や他の職種の方には、なかなか理解されていない部分が多いです。
「パソコンやインターネットの修理、修復ができる人」と、ざっくりとした考えの人もいます。
そうなると本来、社内SEの仕事とはいえない業務まで依頼されることも。
- 「なんかパソコンが重いから直してくれない?」
- 「ネットが繋がらないんだけど理由わかる?」
- 「最近スパムメールが届くようになっちゃってどう対処すればよいか迷っている」
こういった事を言ってくる上司も少なくありません。
ヘルプデスクの仕事はSEの仕事とは言えません。
業務範疇が増えてしまうと、それだけ残業の可能性も出てきます。
まずは業務の住み分けがきっちりできているのか応募時、あるいは面接時に問い合わせておきましょう。
そしてもう一つ確認しておきたいのが、引継ぎです。
社内SEが1人だけいて、その人の後継者として募集している場合は要注意。
前任者から説明もなく引き継ぐのは、経験者でも難しい部分があります。
採用担当の人は、「今までのものを継いでくれれば十分」としか思っていないかもしれません。
しかしプログラムの記述の意味がわからなければ、今後修復が発生した場合、対処が難しくなります。
社内SEが複数名いることが好ましいです。
開発系なのか、インフラ系なのか把握する
SEという仕事募集だけでは何をするのかわかりません。
「デパートで働く人を募集」と言っているようなものです。
販売担当なのか、問い合わせ担当なのか、在庫管理、補充担当なのか業務はいろいろあります。
それと同様に、SEもどんな募集なのか詳細把握することが大事です。
まず開発系のエンジニアなら下記のような記載です。
- プログラマー
- 組込制御系エンジニア
- フロントエンドエンジニア
- ソフトウェア開発エンジニア
社内で社員が取り扱うようなシステム構築です。
回路系の制御プログラムを駆使し、自社の製品管理や勤務形態などを把握することができます。
一方、インフラ系のエンジニアなら下記のような記載です。
- ネットワークエンジニア
- サーバーエンジニア
- セキュリティエンジニア
例えば、「SAP ERPに関するサーバーの設計や構築、リモートアクセス、ルーターの設定」などはインフラ系の仕事が多いと把握できます。
また、作業環境もチェックしましょう。
例えば「使う言語はC、Java」など。
その情報を頼りに自分が勉強したことや経験したことを生かせるかどうか判断できます。
社内SEになりたい人におすすめの転職サービス
最後に社内SEになりたい人に人気がある転職サービスを紹介しましょう。
社内SE転職ナビ
社内SE転職ナビは社内SEに特化した転職情報が載っています。
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SEのような専門用語が飛び交う業界にも精通しているアドバイザーがいますので、具体的な話を進めることもできます。
例えば、「使用言語がJavaの企業で就職したい」など。
理解のある人に相談できるのは助かりますね。
SE関係の求人の多いのでぜひチェックしてみてはいかがでしょう。
他にも社内SEにおすすめの転職エージェントがありますので、ぜひ下記ページを参考にしてください。
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