- 2020-3-20
- 介護士の転職
介護福祉士の需要はまだまだ多く転職はしやすい状況とも言えます。
しかし今までの経験値だけを武器に、より良い条件の転職をしようと思うと競争に勝たなければなりません。
そこで今までの経験値に加え、プラスアルファとしてアピールできる物があれば、競争を有利にすることが考えられます。
そこで今回はそんな転職時にアピールできる資格4選をご紹介します。
介護福祉士が取得できる資格にはどのようなものがあるのかということをまず知らなければなりません。
ピックアップするのは、介護福祉士の資格を活かせて、介護や福祉関係に関わる資格です。
少し視野を広げて、介護に直接関わる転職先でない場合も想定して紹介していきます。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、適切に介護サービスを受けられるよう、サポートする役割があります。
介護サービス利用者と面談をして、ケアプランの作成・修正をしたり、施設や病院、業者との調整を行ったりするのが主な業務です。
受験資格
介護福祉士の資格を取得済なので、その実務経験が5年以上あることが受験資格となります。
難易度
第21回 平成30年度(2018年10月14日) 10.1%
過去5回の平均合格率 15.9%
介護との関係
単にケアプランの作成だけでなく、介護サービスの利用者から事業所への要望の代弁や事業所の考え方をサービス利用者に伝えたりもします。
ケアマネージャーは、介護サービスが必要な人と事業所をつなぐ調整役を担っているのです。
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、福祉用具を利用する人に対して、選び方や使い方を説明したり、アドバイスをしたりする専門職となります。
受験資格、難易度
介護福祉士の資格を取得済なので、講習会の受講なく業務が可能です。
介護との関係
選定相談
ケアマネージャーが作成するケアプランに則り、利用者の状態や使用環境を把握したうえで、福祉用具のレンタルや販売に適した福祉用具を選ぶサポートをします。
利用計画作成
ケアプランと利用者とその家族との相談内容をもとに福祉用具の利用計画をたてます。
適合取扱説明
利用者の状態、使用環境に合わせて、福祉用具の調整をしたり、取扱説明をします。
訪問確認
利用者を年2回訪問して、福祉用具の点検や利用状況の確認することを義務付けられています。
認定介護福祉士
認定介護福祉士は、認定介護福祉士認証・認定機構が認証・認定する民間資格で、介護福祉士の上位資格となります。
介護福祉士よりも、更に多様な利用者や環境に対応できるための知識とスキルの習得、介護職員へのサービスの質の向上を指導するスキルと実践力を磨くものです。
受験資格
介護福祉士としての実務経験が5年以上。
認定介護福祉士養成研修の受講・終了し、申請・受理されると資格取得。
日本介護福祉士会による認定条件は、以下を満たした者が研修受講修了すること。
7~8年の実務経験・介護チームのリーダーとしての経験・居宅居住(施設)系サービス双方で生活支援の経験を持っている。
難易度
明確にはないが、600時間の認定介護福祉士養成研修の受講、この研修は現状1年以上の期間が必要、日本介護福祉士会による条件のクリアなどを勘案すると、すぐに認定を受けられるものではなさそうです。
しかし、日々の努力を積み重ねている人であれば可能な内容でもあります。
介護との関係
施設事業所でのサービスマネージャー、介護サービス提供の連携の中心的役割、地域における介護力向上のための役割など、介護におけるさまざまな役割を担うことが期待されています。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障がい者に対し、できるだけ自立していきいきと生活できる住環境を提案するアドバイザーです。
医療・福祉・建築について体系的に幅広い知識を身に付け、各専門家と連携し、住宅改修プランの提示をする役割です。
受験資格
2級・3級は制限なし
1級は、2級合格者のみ受験可能。
難易度
各級とも100点満点の70点以上で合格となります。
2級・3級は、マークシート方式のみの試験。
1級は、マークシート方式と記述式の試験。
合格率(2018年度)
1級 11.8%
2級 28.6%
3級 56.0%
介護との関係
バリアフリーとは、段差をなくしてスロープを付けることだけを言うのではありません。
年の取り方が人それぞれであるように、必要とされるニーズは千差万別です。
特性に合った住環境を提案・実現するためには、医療・福祉・建築についての総合的な知識を活かして、さまざまな分野の専門家と連携・調整することが求められており、社会的ニーズは高まっています。
まとめ
今回紹介した4つの資格は視点こそ違いますが、どれも介護福祉関係の大きな役割を果たす資格となっています。
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、利用者と家族・サービス事業者のかけ橋のような存在で、介護サービスを利用する側と利用してもらう側との連携を担う役割となっています。
福祉用具専門相談員は、そんなケアマネージャーのプランを福祉用具というアイテムを使って、快適かつスムーズに実現できるよう導いていく福祉用具の専門家です。
認定介護福祉士は、介護福祉士として中心的な役割を果たしてきた経験を活かし、事業所・介護サービス利用者・地域の介護に関わる人たちへの介護アドバイザーとしての役割を担う存在であります。
福祉住環境コーディネーターは、施設から自宅へと移りつつある介護の現場において、よりよい環境を整えるために、医療・福祉・建築の知識を活かし各専門家と連携・調整しながら、自立と介護の両面でサポートできる役割として注目の存在です。
転職活動の場で、介護福祉士としての経験に合わせて、これらの資格の取得することが武器となり、競争を勝ち抜くため有利に働くことは間違いありません。
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